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大鷲神社で酉の市

昨晩9時を回って突然夫から電話がありました。
「酉の市(とりのいち)に行かない?」

正直なところあまり興味もなかったし、この日は久々の英会話スクールだったので、以前から「行きたいな〜」という夫の言葉に「行ってくれば〜」と、気のない返事をしていた私でしたが、スクールでのレッスンがとても楽しく出来た(ちょうどレッスンが終わった時間だった)ので「いいよ〜」と、しかも冷え込んできているというのに、自転車で30分もかけて花畑にある酉の市発祥の社「大鷲(おおとり)神社」(室町時代応永年間より約600年続いているそうです。)まで出かけました。

喪中なのに、こういうお祭りみたいなことに出かけても良いのだろうか…と思いつつだったのですけれど、夫は私に気分転換でもさせたかったのかもしれません。

見えてきたたくさんの提灯の色に、好奇心旺盛の私の心にはしっかりと火がついてしまったのでした。

そもそも「酉の市」って何?
こんな基本的なことも私は知らなかったのです(汗)。

酉の市というのは、毎年11月の酉の日に行われる、鷲神社(おおとりじんじゃ)でのお祭のことだそうで。今年の11月の酉の日は、12日と24日。12日が「一の酉」、24日が「二の酉」というわけです。年によって「三の酉」になる時もあるそうなのですが、3回ある年は火事が多くなる年らしく更によく祈願したほうがよいとか…。もともとは収穫祭から始まったらしく、現在は開運や商売繁盛を願って、福をかきこむお祭りなのだそうです。

そして、酉の市に欠かせないアイテムは「熊手」!
夫は昨年の熊手をちゃんと持参しており、境内に納め、また新しいのを買うと言いました。
「父親の分は必ず買うけれど、うちのはどうする?」
「う〜ん、よくわからないわ…」
とりあえずはお参りをして、義父の分を購入。「熊手」の意味もわからず、突然こんな神社にやってきた私には何が何やらわからない状態(汗)。


そうこうしているうちに並んでいる露店の熊手屋さんに何故か心惹かれ…。
写真を撮らせていただけることになりました☆

貧乏で華やかな熊手すら買えない私達なのに…とっても親切な熊手屋さんたち。ブログ顔出しもOK(幸せを呼び込まれるような素敵な笑顔ですよね☆さすがです!)。

しかも「熊手」について一般教養のない私達にいろいろ教えてくださいました♪
「熊手は幸運をかき集めるものなんですよ」
「わしづかみって言うでしょう? この熊手の形は鷲の手をイメージしているものなんです」
へぇ〜〜〜〜っっ!!
(だけど…どうして「熊手」ていうのかしら…いっそのこと「鷲手」に…っっっ)

そして熊手は毎年少しずつ大きな物を買っていくのだそうで…。お店にあった一番大きな物は十万越えもするということでした。伸びの早い「竹」につけられている熊手は上にいく程大きな物でした。
「浅草に比べるとまだまだ安いんですけれどね」とのこと。

とっても親切にしていただけたこともあり、私たちも1つ購入することにしました。あ、お店の名前は「高野」さんです。

一番安いものでも1000円。二人共、お札がほとんどお財布に入っていなかったこともあり、一番安いものがやっと(大汗)。1000円のかと思って、じゃあこれをと決めたのは、実は1500円で大焦り(苦笑)。けれど嬉しいことに「今回は1000円でいいですよ」と言ってくださったのでした。

しかぁ〜し!! そこで「ありがとう!」と言って帰ってはいけないということが発覚(爆)。
実はこの値段というのがくせ者で、実は「値切ること」=「粋」に繋がるらしいのです。そして「値切ること」は「商談」でもあり、これを大いに楽しむらしいのです。

「(よし。じゃあその値段で手を打とう。)買った〜!(勝った〜)」。
「まけた〜!(おまけの「まけた」)=(負けた)」。

そして、おおよそこの値切った分をご祝儀として熊手屋さんに差し上げるのだそうです。そうなんです。結局「定価」(笑)。

これは、お殿様(?)のような、ちょっと上から目線で物を買う気分を楽しむということらしいのですよ。

熊手屋さんは熊手屋さんで、ご祝儀を頂いて「より儲かった気分」を味わい、手締めを打ってくださるという流れ。双方が「幸せ〜」を味わえるという終わりの見えた劇みたいな取り交わしをしながら、熊手を買うというのが「粋」なのだそうです。

面白いですよね〜☆

こういう商談を楽しまなくっちゃいけなかったのだわ〜。
私達は全くそんな知識を持っていなかったので、こういう楽しみ方は情けないことに全く出来なかったんですよね。だから熊手屋さんには申し訳なかったです。

よし、次回は…(笑)!
(これが私達の買った熊手です。おたふく=お多福にしました。たくさんの幸せをかきこむの☆)


いろいろ教えてくださり、ありがとうございました☆
もしかするとURL入り名刺を無理やりお渡ししたので、このブログも見てくださるかもしれません♪ 見てくださったら、ぜひコメントを残してくださいね〜!

帰りがけに、大判焼きの匂いに惹かれ、一番入り口に近いところで焼いていたお店へ☆
以前はおばさんが出されていたお店だったそうですが、亡くなられてお兄さんが引き継がれたのだそうです。大判焼を焼かれている姿がかっこよかったので、カメラに納めさせていただきました。
「緊張するなあ」と照れながらも、ありがとうございました♪

そんなこんなで、ずっこけ(今や死語か?!)酉の市「一の酉」編は終了。
帰りの自転車は手がかじかんでしもやけになるかと思うほど冷え込んでいましたとさ。
おそまつでしたm(__)m
肝心の神社の写真は暗すぎて私のカメラではどうにもこうにも写りませんでした。残念



おまけ
全て甘さ控えめという大判焼はとても美味しかったです☆

コメント

  1. tomi より:

    昨夜はお会いできて嬉しかったです。
    知らない事に引け目を感じず、周りの人に聞いて自分の中に取り込んでいけるのはうささんの偉いところですね。
    「粋」ってシンプルだけど難しいです。
    もう少し歳を重ねた時に「粋」なおじさんになれるよう頑張ろうと思います。

  2. ケロリ より:

    楽しんでこられたのですね^^
    華やかな露天の様子と、おまつりの提灯の灯りが
    とても綺麗ですね♪

  3. より:

    屋台で、大判焼きのようなものを詰める仕事をしてた事が。
    それを思いだしました(*´∇`*)
    おまつりは楽しいですよね~!

  4. こんにちわ
    うちの近くにも大鳥神社があって、一の酉…のお祭りがありますよ。うささんの写真はよく見る光景です^^
    子供が大きくなったので、あまり行かなくなってしまいました~

  5. うさ より:

    >tomiさん
    昨夜はありがとうございました。お仕事の大変な時に顔を出してくださり、感謝です。
    >知らない事に引け目を感じず
    これ、大汗ですよねっっっ。自分の一般常識のなさを思いっきり暴露しちゃって、飽きれて読まれている方も多いかもしれませんよね(苦笑)。
    「粋」はtomiさんみたいに私は江戸っ子じゃないので、ほとんど知らない世界ですが、大人になってから聞いた具体的な「粋」はこれが2回目です。1回目は浴衣を買う時に浅草橋のお店で聞いたような…。私も「粋」には憧れます☆

  6. うさ より:

    >ケロリさん
    やっぱり、日本人だなぁ〜って感じました(笑)。こういう場所に行って楽しくなったり、元気がもらえてしまうというのは日本人ならではかもしれませんよね。露店や提灯の灯りがなんだか心休まった感じです^^

  7. うさ より:

    >明さん
    大判焼みたいなものを詰める仕事ですか! これ作り方を見ていましたけれど、結構かっこいいですよね(笑)。明さんもかっこよかったんじゃないでしょうか^^ お祭りは心躍りますよね。

  8. うさ より:

    >フレンドリー2009さん
    大鳥神社があるんですね♪ 日本全国どのくらいあるんでしょうね。どこの神社も似た感じなんでしょうか。浅草のは結構大きいようですよね。私は今まで一度も酉の市というのは行ったことがなかったから、見るもの、聞くもの、とても新鮮な気持ちになりました。

  9. こうちゃん より:

    大判焼きは、食べるのより、
    作るのを見るのが好きです。

  10. Bacchus より:

    こんにちは。
    熊手の買い方にはそういう作法があったんですね。
    勉強になりました(^^

  11. Operaghost より:

     そういえば昔、英会話仲間で浅草の酉の市にいったことがありましたね。熊手は英語でrakeで湖のlakeとペアにして聞き取りや発音の練習によくつかわれる語です。ちなみにrake inという熟語は「お金などをかき集める」という意味です。
     一応自分は知っていましたが、熊手の買い方の作法はいかにも江戸っ子的な気がしますね。
     

  12. おはようございます。
    紀州の梅 お試しセット 3セット注文しました~
    梅干大好きな私…待ち遠しいです^^

  13. ぴんくま より:

    ということは、二の酉編も?
    楽しみにしています(笑)。
    ところで花畑まで自転車で30分?
    竹ノ塚に勤めてたことがあるのですが♪

  14. うさ より:

    >こうちゃん
    大判焼きが出来る様子って見ていると結構ハマりますよね(笑)。私もそのクチです。写真を撮らせていただくために1つ買ったりしましたが、甘さ控えめだったので、美味しかったです☆

  15. うさ より:

    >Bacchusさん
    熊手の買い方、買わないとこういうことってわからないですよね。しかも、関西と関東ではちょっと違うらしいですし。日本の伝統って知ると面白いことって結構ありますよね。

  16. うさ より:

    >Operaghostさん
    「rake」と「lake」確かに練習の対象になりますよね。某D先生のレッスンではこういうのを何度も言わされたりしました(笑)。熊手の買い方ご存知だったんですね。やっぱり一般常識なんでしょうか? 北海道ではこういう風習は新しい土地のせいなのかあんまりないんですよね。。。

  17. うさ より:

    >フレンドリー2009さん
    紀州梅、買ってくださって、ありがとうございます〜〜(感謝)!!
    実は私もこの梅を買って美味しかったので、ネットにアップしようしようともうずっと温めていたんですけれど、なかなかアップ出来ずにおりました。甘めの梅とすっぱい梅とどちらにされましたか? 私は甘めの方にトライして、本当にフルーティーなので驚きました。今度食べられたら感想もぜひぜひ!

  18. うさ より:

    >ぴんくまさん
    いえいえ、二の酉はちょっとパスで(笑)。頻繁に行って頻繁に熊手なんか買っていたら破産しちゃいますわ〜〜。
    竹ノ塚の会社ですか! 近いですね〜〜。今の家に引っ越してくる前は足立区民だったんですけれど、いまは埼玉県人なんですよね〜。もう少し奥の方に住んでいるんですよ〜^^

  19. 私も甘い方にしましたよ^^
    是非、私も感想の記事を書かせて下さい!

  20. うさ より:

    >フレンドリー2009さん
    甘い方なんですね☆ 届くまで、お楽しみに〜〜♪
    感想も楽しみにしていますね☆(ってその前に私もアップしなくっちゃ(笑))

  21. しょうた より:

    値切ることは知らなかったです。
    3人写っている写真いいですね。
    いい男1人発見!
    浅草の鷲神社に12日は行けなかったので、24日は行きたいな。
    僕もみつおさんみたいな”粋な”男になりたいですね。

  22. うさ より:

    >しょうたさん
    知らない人がいて安心しました(笑)。3人の表情、みんな「幸福顔」っぽいですよね(謎爆)。お店の方たちは写真よりもイケメンさんたちでしたよ。みつおパパのネクタイ、オバマさんとお揃いかと思いました^^

  23. 初めまして、アヨアン・イゴカーと申します。宜しくお願いします。
    >おおよそこの値切った分をご祝儀として熊手屋さんに差し上げるのだそうです。そうなんです。結局「定価」(笑)。
    面白い文化ですね。キャッシュバックに似ています。

  24. ぷは~☆
    熊手の買い方もとても勉強になりました!
    おもしろいんですね♪お祭りに行った時に見学してみます^^
    >とうふをつかっただんご
    すご~く興味あります^^体に良さそうなスイーツですね!
    でも・・・とうふだからおかずかにゃ?
    >麦味噌 愛媛は、はだか麦の生産が日本らしいですっ
    味噌汁といえば、甘い麦味噌なんですよぉ☆

  25. お茶屋 より:

    もう酉の市の季節なんですよね〜。

  26. kontenten より:

    家内も川越の酉の市で、毎年会社用の熊手を頂いてきます。
    ただ、年々熊手は大きく、値段も高くなってきます^^;Aアセアセ
    ましてや、買ったお店から・・・毎年、案内状まで・・・(w)

  27. sig より:

    こんばんは。
    今回は酉の市のお話とは意外でしたが、いつもながらの分かりやすいお話、へえ、そうなんだー、という感じで、ひとつ利口にさせていただきました。
    なるほどねー。お互いが幸せ感味わえるように、昔の人たちは良く考えたものですね。粋ですねー。
    それにしても、寒い中、自転車で30分も。うささんとご主人のあつあつぶりが伝わりましたよ。

  28. うさ より:

    >アヨアン・イゴカーさん
    初めまして♪ ご訪問&nice&コメントありがとうございました☆ とても嬉しいです☆
    日本の文化は日本人でも知らないことが多くって、ドキドキしちゃう局面が結構あるんですよね〜。
    もういいかげん、いいとしなんだから、こういうことはもう少し知らなくてはいけないのですけれど(汗)。
    これからもどうぞ宜しくお願いいたします♪

  29. うさ より:

    >りんたまごっちさん
    ぷは~☆
    今こんな風に「粋」に買っている方達って何%くらいいるんでしょうね。
    とうふをつかっただんごは、昔よくみたらしだんごを作っていました。だんご粉(正式名称なんでしたっけ? 白玉粉?)にお水をよくきったお豆腐を少しずつ加えていき耳たぶくらいの堅さにして、丸めたものを沸騰したお湯に入れて浮かんできたらOKだったかな…。 ちょっと小腹が空いた時のおやつにいただく感じです。麦味噌情報ありがとう☆

  30. うさ より:

    >お茶屋さん
    そうですよ~☆ 今年ももうあと残りわずかになってきちゃいましたね。といっても、私の場合今年から「酉の市」の季節感は備わった感じなんですけれどね~(笑)。

  31. うさ より:

    >kontentenさん
    毎年熊手を購入となるとあっという間に超大きな熊手に到達してしまいそうですね。一番大きなものに到達したら、翌年はどうするのでしょう…といらぬ心配をしてしまいますが(笑)。不景気だからこそ、熊手の需要が意外と増えているのだとネット上のニュースで知りました。kontentenさんのところの熊手はどれだけ大きいのかな~~。
    案内状がくるほどなんて相当なお得意様なんですね~^^

  32. うさ より:

    >sigさん
    酉の市のイメージってやっぱり私のブログにはなかったのでしょうか。そうですよね~。今年まで知ろうともしなかったイベントですから(笑)。確かに昔の人たちは、お互いに幸せを求めて、ある意味「公平」なんでしょうかね~(笑)。買い手としては、より安くが幸せだと思えるのだけれど(そんなことを言ってしまってはもともこもないですねっっっ)。夫は時々私の知らない世界を教えてくれるので、そういう時はとても楽しいですよ~^^

  33. 梅干届きました~
    感想の記事書きました^^見て下さいね!
    それから、事後承諾でごめんなさい^^;
    梅干の写真をお借りしました。
    都合が悪かったら、すぐ削除します。

  34. うさ より:

    >フレンドリー2009さん
    感想拝見しました〜〜〜☆ 早いですね〜。ありがとうございます♪ なんだかすごく嬉しいです☆ 梅干しの写真は、お店の方の所有物(バナー)なので、画像として…というのが不明ゆえ、ちょっと問い合わせてみますね。宣伝にはなると思うので、しっかり聞いてみます。フレンドリー2009さんは梅好きだったんですね☆ 私も頑張って記事アップしますね♪

  35. うささん
    すみません^^;色々お手数かけてしまい…
    取り合えず写真は削除させていただきました。
    うささんの記事 楽しみにしています!!

  36. うさ より:

    >フレンドリー2009さん
    いえいえ、本当に嬉しかったので、何か出来ることがあれば…と(笑)。画像の件は問い合わせてみますので(そのためには自分のところに記事をアップしなければっっっ)もう少し待ってくださいね。何度もありがとうございます☆(チャット状態ね)
    そろそろ落ちますので、おやすみなさい♪

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