日比谷花壇さんのお花のアレンジメントに欠かせない人たち、それはお花のデザインをしていらっしゃる方々。フローリストと呼ばれている方々です。
そんな中のお一人、鈴木誉也(すずき・たかや)さんがクリスマスのイベントに引き続き、今回また素敵なアレンジメントのパフォーマンスを見せてくださいました。
動画(スライドショー)とミニ・インタビューにまとめてみましたのでご覧くださいませ♪
アレンジメント「ポタニカ」〜スライドショー〜
まずは、今回のアレンジメントのパフォーマンスのスライドショーを見てください!
このアレンジメント最高に素敵です!!!
鈴木誉也さんにうかがいました
素敵すぎるアレンジメントをされた鈴木誉也さんにフローリストの道に進まれた背景などをうかがってみました。


フローリストになろうと思われたきっかけを教えていただけますか?

学生の頃は経済を勉強していたので全然違った道になってしまったのですが、本当のきっかけはお花が好きでというより、人に喜んでもらえるような仕事をしたいと思ったからなんです。何かを「つくっていく」という仕事をしたかったんですよね。

何かをつくっていくというのは、お花のアレンジメントだけではなく、他にもいろいろあると思いますが、どうしてお花だったのでしょう?

陶芸家や画家と一番違うと思うところは、素材になる「花」そのものに「すでに完成された美しさがある」ことではないかと思うんです。それをより引き立て合うような組み合わせが出来るかどうかを考えるのが、フラワーデザインだと思います。だから0(ゼロ)から作り始めるデザインとは違うんですよね。それが自分にとっては面白く、深みがあると感じたから「花」を選んだのだと思います。

そうなんですね。
お花を選ばれて正解だったと思われる時はどんな時ですか?

まず花を扱うというこの仕事をやってみて楽しかったし、自分が作り上げることによって、人に喜んでいただけるという場面がとても多いと思います。だからやってみて良かったなと思っています。

素敵なお仕事ですね。

そうですね。そして今が上り詰めた状態というものではなく、常に自分が学んでいかなければならない、上を見れば終わりがないということも魅力の一つだと感じています。今も楽しいです。

フローリストというお仕事は、芸術の世界と同じなんですね。そして、鈴木さんにとってまさに天職という感じです。
これからも素敵な作品が日比谷花壇さんに並ぶのを楽しみにしています。ありがとうございました!

まとめ
今回の「ポタニカ」もアレンジ前にすでに並べられていた花材を見ただけで、素敵な雰囲気が醸し出されており、更にそれらの花々がこうして鈴木さんの手によって風を与えられ、生き生きとした表情がうまれました。その圧倒的な生命力や美しさがどんどん引き出されていく様子、鈴木さんの「技」「洗練されたセンス」には惹き込まれましたよ〜。
こんな素晴しいデザイナー(フローリスト)さんたちが揃っている日比谷花壇さんは必ず失敗しない贈り物が出来ることでしょう^^v 母の日限定商品は出来れば今月中に決めたいところ。ぜひ日比谷花壇さんをチェックしてみてもらいたいです♪
〈動画のBGM選択理由〉
指揮 : ディミトリ・ミトロプーロス/オーケストラ : ミネアポリス管弦楽団(1947年録音)
(Public Domain classicより音楽はお借りしております)
今回動画に使った曲は私の大好きな作曲家セルゲイ・ラフマニノフの交響曲第2番第3楽章の冒頭部です。実は最初は花材の雰囲気から爽やかなピアノ曲をと考えたのですが…じっくりと見ているうちに、心に響いてくるこの第3楽章の調べが頭の中に浮かんできました。
クラリネットが奏でるソロ・パートについて、クラリネット奏者の藤井洋子さんは「白夜のロシアの大平原の横から差し込んでくる光の中、心に暖かい水が流れ込んでくるような序奏のあと、わき出るようにクラリネットが現れ、甘美なからだがとろけるようなメロディー…。」(音楽現代2003年12月号より引用)と語られていらっしゃいます。
まさに…このアレンジメントは春を待つ大平原の中に運ばれてくる光を想像しました。そして、クラリネット・ソロの周りをオーケストラの優しい響きが風のように包み込んで流れていきます。